Gen.2車両導入2年目のシーズン開幕となった、2025年のFIA-F4選手権は、前日の雨や強風など嘘のように晴れ渡った5月3日、午前7時45分からチャンピオンクラス(以下CHクラス)、午前8時20分からインディペンデントクラス(以下INDPクラス)がそれぞれ公式予選を迎えた。
なお、3レース制となる今大会だが、第1戦はこの公式予選でのベストタイム順、第2戦は同じくセカンドベストタイム順となり、第3戦は第1戦決勝でのベストラップ順でグリッドが決することとなっている。
快晴となったとはいえ、前日の悪天候の影響でコース上にところどころ黒いウェットパッチが残る中、まずはCHクラスの公式予選が20分間でスタート。洞地遼大、岩崎有矢斗の2台を除く28台がいっせいにコースインも、新原光太郎と百瀬翔、HFDP勢2台がアウトインでタイミングを図ることとなり、佐藤樹、白崎稜のHYDRANGEA Kageyama Racingの2台が先頭で計測ラップに入っていく。
計測1周目を1分50秒台で上位陣が終える中、迫隆眞、落合蓮音、村田将輝といったあたりは最初の計測から1分49秒台を刻む。しかし、徐々にタイヤに熱が入り始めた計測2周目には、佐藤が1分48秒028でトップに。すぐさまこのトップタイムは鈴木斗輝哉、熊谷憲太が1分48秒007をそろってマークし塗り替えられるも、翌計測3周目には佐藤、白崎がそろって1分47秒1にタイムを上げて更新。さらにこれを鈴木斗輝哉が1分46秒989で上回っていく。
このHYDRANGEA Kageyama Racingの2台と、鈴木斗輝哉、梅垣清のTGR-DC Racing School2年目組が、序盤は目まぐるしくポジションを変え、トップタイムを争う展開となったが、セッション終盤に入った午前7時59分には、佐藤が1分45秒977を刻んで 46秒を切るが、間髪を入れず白崎が1分45秒935で首位に。しかし、梅垣、鈴木斗輝哉は46秒台前半で頭打ちする状況となってしまう。
トップに立った白崎は、さらに午前8時03分に1分45秒885へとタイムアップすると、そのまま逃げ切って自身初となるポールポジションを獲得。2番手にも佐藤が入り、HYDRANGEA Kageyama Racingがフロントロウを独占することとなり、梅垣、鈴木斗輝哉、そして終盤立て続けにベストタイムを更新した森山冬星が5番手、岩崎有矢斗が6番手に食い込むこととなった。
なお、セカンドベストタイムで決まる第2戦予選でも、ポールポジションは白崎。2番手も佐藤が奪い、2列目に第1戦から順位を入れ替えた鈴木斗輝哉、梅垣、3列目に森山、岩崎が続く形となっている。
CHクラスクラス予選よりも若干コースコンディションが好転する中、午前8時20分にコースイン開始となったINDPクラス予選には19台が出走。こちらも今田信宏が少し待機してからのコースインとなったが、その他の車両はピット出口がオープンすると、いっせいにコースへとアタックに向かった。
こちらも計測1周目こそ上位陣も1分51〜52秒台となっていたが、タイヤに熱が入り始める計測2周目には50秒台に。ここで齋藤真紀雄が1分49秒999と、ただひとり50秒を切ってくる。
しかし、隊列と少し離れた位置でアタックに入っていたKENTAROが、午前8時27分に1分49秒403で首位に立つと、中島功、齋藤がタイムを上げていく中、小嶋禎一が早めの仕掛けで1分48秒829をマークしてトップ浮上を果たす。
しかしKENTAROは計測3周目に1分48秒506を刻んで再逆転。今田、IKARIらがタイムを上げていく中、一気に首位に躍り出たのが昨年もこの大会でポールポジションを奪っているDRAGON。DRAGONは計測4周目に1分47秒983を叩き出し、モニターの最上段に躍り出ると、さらに1分47秒862へとタイムアップ。植田正幸、中島、小嶋、さらにはKENTAROらが次々とタイムを更新していくものの、DRAGONのタイムには届かない展開が続いた。
ところが、残り6分となった午前8時34分にKENTAROが1分47秒740を叩き出して首位奪還。DRAGONも1分47秒829へとベストタイムを更新するが、KENTAROのタイムには一歩届かない。
残り5分を切り、KENTAROのポールポジションが決まるかと思われた矢先、1分47秒660をマークしてトップに躍り出たのは植田。KENTAROも1分47秒692を絞り出すも、僅かに植田に届かず。逆に植田のチームメイトである中島が1分47秒768で3番手に再浮上するなど、最終盤にさらなる順位変動が期待されたものの、1コーナーの縁石上でKEN ALEXがスタックして動けなくなってしまったことで、セッションは残り3分を切ったところで赤旗に。
結局セッションは再開されず、この赤旗をもって終了となったことで、植田が久々のポールポジションを奪ったかに思われたが、なんと予選後の再車検で植田の車両重量が足りず、まさかの失格となってしまい、一転して昨年8月の富士大会でもポールを奪っていたKENTAROがポールシッターに。これに中島、DRAGON、KEN ALEX、齋藤が続いたが、齋藤のベストタイムが走路外走行のため不採用となり7番手に後退、IKARI、小嶋が5〜6番手に続いた。
なお、セカンドベストタイム順となる第2戦でもポールはKENTAROが手にすると思われたがし、KENTAROのセカンドベストタイムが走路外走行のため不採用となった結果、DRAGONがポールシッターに。以下中島、KENTARO、小嶋、KEN ALEX、今田がトップ6となっている。